2009年4月9日木曜日

生命のこと

生命は       吉野弘(『贈るうた』)

生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻(あぶ)の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私も  あるとき
誰かのための虻(あぶ)だったろう

あなたも  あるとき
私のための風だったかもしれない

・・・・・・・・・・・・・・・・・

難病といえども毎日 美味しいご飯を食べ 生きたい所へ行き
観たいものを観て それでも もっともっとと欲ばかり。。

私の生命は私のものであるという 傲慢な私。。
人間だから。。しかたないと割り切ることより
人間だから。。考え 思いやって生きることが出来るという生き方
そうやって生きて行けたらと思います。。

私も誰かのための虻でありながら。。


4月12日(日) 午後2時~
・県中央保健所にて定例交流会を行います。。

連絡先 090-1944-2441 阿波連

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